ONLY YOU

吉田拓郎 ONLY YOU歌詞
1.サマーピープル

作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎

サマーピープル太陽の光は
誰にでも輝いているぜ
サマーピープル孤独に吠え
裏切りに吠え

燃える愛にうちのめされても
裸のやつとならうまくやれる
裸のあの娘とならうまくやれる
踊る気分で踊る気分で
灼けつく夏だぜ
とにかく人間に生まれてきたんだ
愛してるぜ愛してるぜ

サマーピープル悲しみのパンチで
恋の夜くだけたって
サマーピープル涙をうて
別れに笑え

燃える愛をひきとめたくても
裸のやつとならうまくやれる
裸のあの娘とならうまくやれる
踊る気分で踊る気分で
灼けつく夏だぜ
とにかく人間に生まれてきたんだ
愛してるぜ愛してるぜ

感じるぜ夏の中で
ぬれたハートを灼きつくそう
オレの心の全てをやろう
きみの愛と色とりどりの
燃えるパラソル


2.流星

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

たとえば僕が まちがっていても
正直だった 悲しさがあるから……流れて行く
静けさにまさる 強さは無くて
言葉の中では何を 待てばいい……流れて行く
たしかな事など 何も無く ただひたすらに 君が好き
夢はまぶしく 木もれ陽透かす 少女の黒髪 もどかしく
君の欲しいものは何ですか 君の欲しいものは何ですか

さりげない日々に つまずいた僕は
星を数える 男になったよ……流れて行く
遠い人からの 誘いはあでやかで
だけど訪ねさまよう風にも 乗り遅れ……流れて行く

心をどこか 忘れもの ただそれだけで つまはじき
幸福だとは 言わないが 不幸ぶるのは がらじゃない
君の欲しいものは何ですか 君の欲しいものは何ですか

流れる星は 今がきれいで ただそれだけに 悲しくて
流れる星は かすかに消える 思い出なんか 残さないで
君の欲しいものは何ですか 僕の欲しかったものは何ですか


3.明日に向って走れ

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

流れる雲を追いかけながら
本当のことを話してみたい
いつか失った怒りを胸に
別れを祝おう
通りすがりに微笑みを持ち
一人である事を忘れた時
ノアの箱舟が笑って消えた
誰のせいじゃなく
もう君に逢うこともない 心はゆれても
だから
明日に向って走れ こぶしを握りしめて

扉を開けたら いつもの笑顔
約束だから 散歩もしよう
夢は消えたんだ そよ吹く風よ
人は悲しいね
求めあう愛は いつも届かず
残り火だけに体を寄せて
つかれた横顔いつもの唄
さよならだけだと
ほらおなじみの友が来たよ 何か話せよと
だけど
明日に向って走れ 言葉をつくろう前に

季節が僕をはこぶ
一日を抱きしめながら
この肩の重き罪を
明日はとき放て

だから
明日に向って走れ こぶしを握りしめて


4.元気です

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

誰もこっちを向いてはくれません
一年目の春 立ち尽くす私
道行く人々は 日々を追いかけ
今日一日でも 確かであれと願う
わずかにのぞいた 雨上りの空を見て
笑顔を作って “どうですか?”と 問いかける
色んな事があり 愛さえ見失う
それでも 誰かと触れ合えば
そうだ 元気ですよと 答えよう

風よ運べよ遠い人へこの便り
二年目の夏 涙ともらい水
幸福の色は 陽に焼けた肌の色
唇に浮かんだ 言葉は潮の味
出会いや別れに 慣れてはきたけど
一人の重さが 誰にも伝わらず
どこかへ旅立てば ふり返りはしない
それでもこの町に 心をしずめたい
そうだ元気ですよと 答えたい

夕暮れ時には想いがかけめぐり
三度目の秋に 何かが揺れている
時間をとめても 過ぎ行くものたちは
はるかな海原に ただよい夢と散る
かすかに聞こえた やさしさの歌声は
友や家族の 手招きほどなつかしく
木の葉にうずもれて 季節に身を任かす
それでも 私は私であるために
そうだ 元気ですよと 答えたい

自由でありたい心のままがいい
四年目の冬に 寒さを拒むまい
どれだけ歩いたか 考えるよりも
しるべ無き明日に 向かって進みたい
あなたの人生が いくつもの旅を経て
帰る日来れば 笑って迎えたい
私も今また 船出の時です
言葉を選んで 渡すより
そうだ 元気ですよと 答えよう


5.春を待つ手紙

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

直子より

追いかけました あなたの姿だけ
幼いあの頃の 想い出あたためて
あれから幾年 友さえ 嫁ぎ行き
その日を 待つように 父母も逝きました

人間だから 求めてしまうけど
それこそ悲しみと 知ってもいるけれど

俊一より

変らぬ心を 素直と呼ぶならば
オイラの気持ちは 最終電車だろう
涙を見せると 足もとが フラフラリ
めめしくなるまい 男の意気地なし

時間が 僕らに別れをすすめてる
このままいる事で 寒い冬越えられぬ

直子より

約束なんて 破られるから 美しい
誰かの言葉が 身体をかすめます
あなたは あくまで 男でいて欲しい
私を捨てても あなただけ 捨てないで

傷つく事に 慣れてはいないけど
ましてや 他人など 傷つけられましょか

俊一より

夢またひとつ 二人で暮す町
通り通りゃんせ オイラだけ 通せんぼ
これが最終の ひとつ前の便りです
春には小川に 君の櫛 流します

待つ身の辛さがわかるから 急ぎすぎ
気づいた時には 月日だけ年をとり

誰もが誰かを 恋しているんだね
それは あてのない 遙かな旅なんだね
旅する人には 人生の文字似合うけど
人生だからこそ ひとりになるんだね

ここでも春を待つ 人々に逢えるでしょう
泣きたい気持ちで 冬を越えてきた人


6.愛の絆を

作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎

静かな夜のけはいが
ベッドのそばに訪れてる
ぬれた髪をとかしたら
ぼくのそばにおいで

なだらかな海の唄が
窓の外にきこえる
遠い国にふたりで
愛するために来た

朝までの短い時間を
しっかり確かめよう
躰と躰 心と心
確かめよう

語り合う一日が終って
みつめる夜がやってくる
きみ躰が冷えてるよ
もっとそばにおいで

愛しいきみの声が
闇の中でつぶやく
遠い国にふたりで
愛するために来た

断ち切れぬ愛の絆を
幾度も結び合おう
躰と躰 心と心
確かめよう

愛するすべてのものを
二人で分かち合おう
躰と躰 心と心
確かめよう


7.外は白い雪の夜

作詞:松本隆
作曲:吉田拓郎

大事な話が君にあるんだ 本など読まずに 今聞いてくれ
ぼくたち何年つきあったろうか 最初に出逢った場所もここだね
感のするどい 君だから 何を話すか わかっているね
傷つけあって 生きるより なぐさめあって 別れよう

だから Bye-bye Love 外は白い雪の夜
Bye-bye Love 外は白い雪の夜

あなたが電話で この店の名を 教えた時からわかっていたの
今夜で別れと知っていながら
シャワーを浴びたの哀しいでしょう
サヨナラの文字を作るのに 煙草何本並べればいい
せめて最後の一本を あなた喫うまで 居させてね

だけど Bye-bye Love 外は白い雪の夜
Bye-bye Love 外は白い雪の夜

客さえまばらなテーブルの椅子 昔はあんなににぎわったのに
ぼくたち知らない人から見れば
仲のいい恋人みたいじゃないか
女はいつでも ふた通りさ 男を縛る強い女と
男にすがる弱虫と 君は両方だったよね

だけど Bye-bye Love 外は白い雪の夜
Bye-bye Love 外は白い雪の夜

あなたの瞳に私が映る 涙で汚れてひどい顔でしょう
最後の最後の化粧するから 私を綺麗な想い出にして
席を立つのはあなたから 後姿を見たいから
いつもあなたの影を踏み 歩いた癖が 直らない

だけど Bye-bye Love 外は白い雪の夜
Bye-bye Love 外は白い雪の夜

Bye-bye Love そして誰もいなくなった
Bye-bye Love そして誰もいなくなった


8.チークを踊ろう

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

君の両手を 僕の首にまわして
ダンスを踊ろう
僕はチークが好き 君もチークが好き
離れて踊るなんて 僕達には似合わない

君の髪の毛が 口唇にふれるよ
OH- 離さないからね 君

僕の両手を 君の腰にまわして
ダンスを踊ろう
今夜は送ってあげる 一人にしたくないよ
囁いてみようかな かわいい君が好きさ

誰も見てないよ キスしてもいいかい
OH- 恋がしたいんだ 君

君は今日まで 誰に恋をしてたの
気になる僕なんだ
僕の胸の中で くすくす笑ってるね
小さく動こうよ 僕達は二人きり

胸のたかまりが 君につたわるだろう
OH- 夢を見ようよ 君


9.たえこMY LOVE

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

たえこ MY LOVE 雨の中を
踊るように 消えていった
馬鹿な人ね あんたって男
たえこ 君の最後の言葉

一人で 生きてみせるなんて
君を許す 誰かがいても
若かった頃の自由さが 今も
僕に嘘をつくなと叫ぶ OH-
だから たえこ MY LOVE
追いかけるんだ 君を

たえこ MY LOVE すべてを捨てて
生きる為に 生きて欲しかった
君の胸を いつもよぎる昔
話相手は もういらなかったね

涙は きのう枯れてしまって
笑顔は 別れの為にあって
好きになった 僕の心をはねつける
愛を告げる愚かさが もどかしい
だけど たえこ MY LOVE OH-
想い出になんかしないよ

ある日 男と女が出会い
出会いだけで 恋に落ちても
男は明日を 女は昨日を
それぞれの言葉の中で かみしめていた
この世の果まで 行きつく事のない二人

たえこ MY LOVE 君を追って
雲の上に 僕も旅立つよ
事実が伝わらぬ世界
そうさ たえこ 僕も馬鹿な男

たえこ MY LOVE
たえこ MY LOVE


10.舞姫

作詞:松本隆
作曲:吉田拓郎

霧けむる瓦斯灯の火が
君の瞳の涙を照らすものすべて灰色の街
ぬぎ捨てた靴だけ紅いよ 「死にましょう」
ため息まじりの冗談に
「死ねないよ」 年月だけがあとずさる

舞姫舞姫 都会の夜を今 駆け巡る
恋という名の舞踏会

舞姫 君は手足が 舞姫 そう折れるまで
踊りつづけるつもりだね

鞄へと夢をつめこみ 君は来た
このみぞれ街 三日後に東京湾から
吹く風に髪も凍えた 「愛しましょう」
心を絞って叫んでも
「愛せないよ」 顔をそむける人ばかり

舞姫舞姫はじめて君を見た
居酒屋で涙相手に踊ってたね

舞姫 不幸は女を 舞姫 美しくする
男をそこにくぎづける

透き通る硝子の肌を抱きしめて
あたためたかった でもそれが優しさなのか
愛なのかわからぬままに「死にましょう」 女の瞳の切っ尖に
「死ねないよ」 淋しさだけが押し黙る

舞姫舞姫君の寝床にレモンを置いて
今夜遠くに旅立つよ

※舞姫 人は死ぬまで 舞姫 運命という
糸にひかれて踊るのさ※

(※くり返し)


11.となりの町のお嬢さん

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

となりの町のお嬢さんが
僕の故郷(くに)へやって来た
都会の香りふりまいて
夢を見させてくれたんだ
好きになっちまったんだよ
はじめて知った口紅の味
僕の胸は はりさけそう
月夜の晩に誘われて
大人になると 決めたんだ
長い髪は 夜露にぬれて
蒼い月がかわいい女(ひと)の
エクボの上でゆれてるよ

となりの町のお嬢さんに
僕は心も 捧げたい
忘れることは出来ないよ
白い胸で 眠りたい
好きになっちまったんだよ
すてきな君は町の人だ
いつか帰ると知ってるさ
切符を二枚 買っちまえばいい
二人で恋の汽車ポッポ
夜風が君のうなじをみせる
おもわず僕はかわいい女(ひと)の
くびれた腰を抱きしめる

となりの町のお嬢さんは
僕を残して行っちゃった
約束よりも早い汽車で
何も言わずに帰ったよ
きらいになっちまったのかョ
となりの町の風に乗って
そんなうわさを耳にした
お嫁に行って しまったんだね
娘心と秋の空
海辺の町は夏の終わりと
すっぱい恋で ミカン色に
知らんふりして 暮れて行く
となりの町のお嬢さんは
今年の夏の忘れ物


12.あの娘といい気分

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

俺の電話で 夜の夜中に
あの娘いつもの笑顔で 今晩は
今日も可愛い 右のエクボと
あの娘 髪の毛 サラサラフワフワ
店をかえて 飲み直そうぜ
行きつけの場所 ツケでツケツケ
となりへおいで 肩抱いてあげる
ロックにするかい
ちょいとチュチュチュチュ チュラチュラ

黒い瞳で 見つめられたら
今夜ちょっともっと 悪い事しよか
お酒ちょうだいよ もっと酔わせて
あの娘可愛いくて それだけで死にそう
おれの小指に ほんのちょっと ウス Kiss
唄ってよと おねだり誰々
こいつが俺の恋人なのさ
まだまだ子供
そいで ムチムチムチ夢中

車かしてと キーも横取り
あの娘 煙で フカフカ フラフラ
捨てていこうぜ こんなオンボロ
二人歩けば 街中お祭
かたい話が みんなみんな好きさ
二人バカバカ 男と女
愛してますか 大好きですョ
こっちへおいで
スコシ オヤオヤ オヤスミ